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麻雀対決!! - 最強女性雀鬼 VS 管理人 -

※青文字部の麻雀用語については、最後に【用語説明】しています。b0054283_19354432.gif

1994年。・・・一つの卓が囲まれた

俺の対面に座る彼女は、この辺りでも有名な最強の雀士だ。

彼女と打った者達は皆、ただ一言「彼女は最強だ」と漏らし、その後、口を失ったかのように彼女の事を一切語らなくなる。


俺は舌なめずりをした。


久しぶりの強敵を目の前にした俺は、全身の荒ぶる血を抑えつつ彼女を見据える。





「さあ、はじめようか」

そんな俺の視線を無視するかのように、牌をかき混ぜる彼女。

ふっ、俺など眼中にないという事か。

それならばそれでいい、結果で彼女に伝えるだけだ。

俺が最強だと。



【第一局目】


坦々と時間が流れる7巡目

俺はダマで綺麗な満貫手をハッタ。余った『南』に手をかける。

場に一枚も出ておらず、一瞬嫌な空気を感じたが、まだ始まったばかりの挨拶代わりだと勢いよく『南』を捨てた。

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鳴いたのは対面の彼女。

やはり待っていたのかと思った瞬間・・・



!!



晒された牌を見て己の目を疑った。

俺は幻覚を見ているのか。。

どう考えても彼女のポンはおかしい。

普通ポンというのは、同種牌・・・例えば『南・南・南』の三牌で構成されるべきだ。

それが、何だ・・・このポン。。。



俺の訝しげな表情を読み取ったのか、対面の彼女は不敵な笑みを浮かべる。

そして、俺以上に驚愕の表情を隠せないでいるのが、右手に座っている男である。

ポンと叫ぼうとして、思いがけぬ事態により叫べなくなった彼の口元は、ドイツ夫人のような漆黒の空洞を作り出している。

きっと彼の手元には、『南』が2枚あるに違いない。

当たり前のように彼だけがポンをできる状況だったのに、その当たり前がいとも簡単に崩された、この状況。


俺は迷った。


-----選択中-----

A:「・・・お嬢さん、ポンっていうのは同種牌でしかできないんだぜ」
俺は彼女に何気なく誤ポンである事を知らせた

B:「・・・地方ルールなのか?」
俺は同じ県内にいながら、地方の特殊ルールを持ち込んだのかと疑ってみた

C:「・・・やるな」
俺はよくわからないが、彼女の事を感心してみせた

-----------------




「・・・やるな」

俺はよくわからないが、彼女の事を関心してみせた。

周りが驚いたように俺の方へ振り向いたが、直ぐに冷や汗をかきながら軽く頷く。


皆、気づいたのだ。

彼女がただの誤ポンではなく、鳴いて晒した牌の形が、男のシンボルを形どっていたからだ。

男である俺たちは、これ以上彼女に何を言えるというのか。。



【第二局目】

前局はあっさり流れたが、彼女の強烈なポンは俺達の心を揺さぶるには十分だった。

しかし、ここで彼女にペースを掴まれる分けにはいかない。

俺は自分の手元の牌を持つ指に力を入れる。

ドラ表示牌はリャンピン
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11巡目の俺の手牌―
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カンチャン待ちで手の形も余りよろしくはないが、ドラのサンピンが仲良く三匹顔をそろえてやがる。
少し彼女に揺さぶりをかけてやるかと、俺が次順リーチをかけようと思った矢先に彼女のけたたましい叫び声が響き渡る。

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「なにぃ、カンだと」

俺は思わず眉間に皺を寄せる。

またもや彼女の鳴きに違和感を覚えたからだ。

・・・何故右側の牌だけ伏せる??

伏せ方そのものの誤りより、あえて右側だけ伏せた彼女の牌は異様な空気を醸し出している。

そしてその違和感の正体を自分の手元を見て改めて知る。

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俺の手元にウーピンが一枚ある!


彼女のあのカンは完全なるブラフだ。

その事に気づいているは多分俺だけ。だが、ここはあえて黙っておこう。

カンによりドラが増えるのは願ってもないことだ。

まして新たなドラ表示牌がリャンピンであれば・・・俺の手は何の苦労もなく更なる高みへと昇る事になる。

― ドラ六爆弾。

ドラ表示の山へと指を伸ばす彼女の爪先をじっと見つめる。

― こいっ!


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!!



おいおい、俺は何の冗談かと思った。

彼女は何の躊躇いもなく、新たなドラを表示するのではなく、現在オープンされていたドラ表示牌、つまり・・・リャンピンを裏返しにひっくり返したのだ。

その事によって得られるのは・・・

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俺の手元からドラが姿を消したという事実。


なんという事だ。

密室から犯人が消えたように、消えるはずのない俺の手配から、ドラが完全に消えた。


俺は迷った。


-----選択中-----

A:「・・・お嬢さん、そのカンおかしいから。そんでもってドラめくる場所違うからね」
俺は彼女の過ちを全て伝える事にした

B:「・・・地方ルールなのか?」
俺は同じ県内にいながら、地方の特殊ルールを持ち込んだのかと疑ってみた

C:「・・・やるな」
俺はドラを殺された事に歯軋りしつつ、彼女の事を感心してみせた

-----------------



「・・・やるな」

俺はドラを殺された事に歯軋りしつつ、彼女の事を感心してみせた。

はじめに彼女の誤カンを黙認したのは俺だ。

ここで、ああだこうだと騒いでも、俺の男の質が落ちるだけだ。

今日ほど己の欲を恨んだ日はない。。。





【第三局目】
まだ始まって間もないはずなのに、何だこの異様な憔悴感は・・・。

そんな俺をあざ笑うかのように、彼女の声がこだまする。

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「これってトマトだよね・・・うふふ」


同種牌で挟んだ捨て牌・・・確かにトマトだ。

だがそんな事より、マンズのみ捨てての三順目リーチ。

いよいよ本気を出してきたかと、最強とうたわれる彼女を見据える。



「あっ、でも最後曲げちゃったから、トマッか。トマッだね」





!?




なんだ、『トマッ』・・・って?

なんで曲げると『ト』が小文字の『ッ』になるんだ?


俺は動揺しながら手元のキューピンを河に捨てた。



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!!!



しまった。俺とした事が彼女の三味線に気をとられて、何も考えずにキューピンを捨ててしまった。

もっと安全牌はあったのに・・・くそっ一発を振り込むとは。


しかし彼女が倒した牌を見て、驚愕した。

どう見てもリャン、ウー、パーピン待ち・・・キューピンは当たり牌ではない


「これって、コンイッショクってやつだよね」


コンイッショク?・・・ああ、混一色(ホンイツ)の事を言っているのか・・・って


どこがホンイツやねんっ!


鳥さんが二匹も混ざっているじゃないか。

確かに混ざってはいるが、一色じゃない。

一色じゃないついで言っておくが、



その端っこの・・・

バラバラな三元牌

なんやねん!



そう、口に出しそうになって、俺は迷った。


-----選択中-----

A:「・・・お嬢さん、もう堪忍してくれ」
俺は彼女の横暴な麻雀に嫌気がさした

B:「・・・地方ルールなのか?」
俺は同じ県内にいながら、地方の特殊ルールを持ち込んだのかと疑ってみた

C:「・・・やるな」
俺は麻雀のルールという枠にはまらない、彼女の事を感心してみせた

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「・・・やるな」
俺は麻雀のルールという枠にはまらない、彼女の事を感心してみせた。

泣きながら点棒を握り締める俺。


「・・・幾らはらえばいい?」

この彼女の手が幾らなのか、俺にはさっぱり分からない。


「う~ん、10万点ぐらいでいっか」





高いな!






「ま、まけれませんか?」


「ビタ一文まけれませんね」










最凶だ。




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【用語説明】
卓を囲む=麻雀卓を囲んで麻雀を打つ事

対面=向かいの席

牌をかき混ぜる=手で積む場合、麻雀を始める前によく牌をかき混ぜる作業

7巡目=麻雀は時計回りに一人ずつ牌をとっては捨てるを繰り返す。それが一周回ると一巡。

ダマ=上がれる状態で、その事を皆に知らせず、じっと待ち構える事

満貫=麻雀の点数の一つ。その上に、跳満、倍満、三倍満、役満という風に点数高くなっていく

ハッタ=誰かが当たり牌を出すか、自分で持ってくるかで上がれる状態

場に一枚も出ていない=誰かがほかに持っているか、山に隠れている確率が高い状態

鳴く=チー(順子/1.2.3などの並び)、ポン(7.7.7など同種)、カン(同種4枚)など、相手が捨てた牌をもらい、自分の牌と合わせて形を作ること

ドイツ婦人=俗にダッチワイフという

彼だけがポンをできる状況=牌は通常1種類につき4枚であり、ポンをできる者が二人出てくる状況はありえない

地方ルール=その土地、その土地で時たま特別ルールが存在する事がある。例えば金閣寺という役とか。。

男のシンボル=凛々しければ凛々しいほどよろしい。だが大きければ良いというものではない。そう思いたい。

ドラ表示牌=表示された牌の次の牌がドラという、特別な牌になる。いっぱいあればある程点数アップ。

リャンピン=麻雀はマンズ、ピンズ、ソウズ、ジハイの四種類より構成されている。リャンピンはピンズの2を表す。中国数字の表現であるイー、リャン、サン、スウ、ウー、リュー(ロー)、チー、パー、チュウ(キュウ)より。

カンチャン待ち=1.3、2.4、3.5、4.6、5.7、6.8、7.9による間待ち。ちなみに1.2、8.9による片方しか待ちが無いのがペンチャン待ち。他、両面で待てる形をリャンメン待ちという。

リーチ=あと一枚であがれますよ~と皆に知らせる事。捨てる牌を横に曲げて宣言する。皆に知られてしまう代わりに点数アップ。

なぜ右側の牌だけ伏せる?=通常カンは両端の牌を伏せる。それ以前に一度四枚が同種である事を皆に見せるのがマナーだと思うが。。

新たなドラを表示=カンをした場合、はじめに表示されているドラ表示牌の右隣の牌を表示させる。その事により、新たなドラが生まれる。

完全なるブラフ=嘘、偽り。つまり牌は一種4枚と決まっている中で、5枚存在する事はありえず、彼女のカンは嘘であるという事。

トマト=捨て牌にて、同種牌で挟む事。ちなみに新聞紙というものもある。場がちょっと和むだけで、特別点数などが発生するものではない。

三味線=相手を惑わすために、あれやこれやと言葉を発する事。

安全牌=女性と一緒で安全日と同様の牌がその時その時存在する。相手に当てられる確率が低いもしくはゼロと思われる牌。

一発を振り込む=相手がリーチをかけてから一巡目にて、即効当たり牌を出してしまう事。「ソク」とも言う。

混一色=ジハイを含めたマンズ、ソウズ、ピンズのいずれかのみで完成された形。ジハイを含めないものを清一色(チンイツ)という。

鳥さん=ソウズの1。鳥の絵が描かれている為か、素人さんはピンズとよく勘違いする。

三元牌=白、發、中の三種のジハイ。それぞれ三枚揃うと1役付き点数アップ。三種とも三枚そろえた場合は、大三元という点数が一番高い役満の位となる。

点棒=お金の代わりに受け渡しする棒。この棒が最終的に一番多い者がトップとなり、棒を完全に失ったものを箱テンという。

10万点=一撃ではありえない点数。ちなみに一番高い親での役満は4万8千点。トリプル役満とかでようやく達するが、それは神の領域。・・・そうか彼女は神なのか。


勝てるわけないや(*´Д`)
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by liner-s | 2006-08-23 19:30 | 嫁さん絡みの記事